鍼灸治療って一体、どんなことするの?わかりやすく説明します!

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鍼灸治療を受けたことがある方も、一度も受けたことが無い方も何となく鍼灸治療とはどんなものなのか、どういう手順で行われているのかよくわからない方は多いはず。

そこで今回は、実際に鍼灸治療を行うにあたって、鍼灸師が何を診て、何を考え、何をしているのかというのをわかりやすくお伝えしていきたいと思います。

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鍼灸治療とは?

そもそも鍼灸治療とは何でしょうか?中国で発祥した治療法で鍼とお灸を使い、身体にあるツボを刺激して身体を反応させ、不調を治していく治療法です。中国で発祥しましたが、その後日本に伝来してから独自の進化を遂げ、明治以前までは鍼灸治療はメジャーな治療法でした。現在はWHOにもツボは認められ、360穴以上ものツボが承認されています。一時は視覚障害を持った方の資格という位置づけになっていた時もありましたが、現在は健常者の有資格者がほとんどとなっています。現代の手術や投薬と違い、身体への負担が少なくデメリットが少ないため非常に受けやすく、肩こりや腰痛をはじめ多くの疾患に対して効果を発揮しています。

鍼灸で診るポイントは?

では、実際に鍼灸師が治療を行う場合、どこを診て、何を考え、どういう流れで治療しているのでしょうか。

筋肉・骨格の歪み

まずは固まっているポイントやその不調を出している関連ポイントを探っていきます。触診で丁寧に触りながら痛みや硬さを診ていきます。望診といって鍼灸師が患者さんを目で見ただけでもどこが悪いかわかる場合もあるので鍼灸師はすべてを診ています。筋肉や骨格に問題が見られた場合はそれを治すツボを選択して刺激していきます。

内臓の状態のチェック

次に鍼灸治療ではお腹も診ます。腹診といってお腹を触ってお腹の硬さ、張り、冷え方、痛みがあるか、各臓器はどうかなどを確認していきます。関連痛といって内臓が悪くても身体の不調は出やすいため、内臓由来の不調が疑われる方へは特に念入りに調べていきます。

触られた時に痛みや不快感、気持ち悪さなどを感じる場合は内臓が悪くなっている場合が多く、例え血液検査上で問題が無くても治療対象になることが多いです。内臓と治療するツボは手足にあることが多いため手足のツボを刺激することが多くなります。

神経・精神状態のチェック

自律神経の状態やその方の精神状態もチェックしています。長期間にわたるストレスは自律神経のバランスを崩し緊張させる交感神経が過剰に働いていることになるため身体にさまざまな反応が現れてきます。そのサインを見逃さずに診ていきます。精神状態のチェックもしています。壇中(だんちゅう)という胸の真ん中にあるツボが押されたら痛い方や、目を閉じた時にまぶたがけいれんしているような方は強いストレスにさらされている可能性が高いため、そういう方にはメンタルや自律神経に対するツボを治療に使い、リラックスできるように治療していきます。

脈拍のチェック

脈診(みゃくしん)といって患者さんの脈拍を診て身体の状態を得る方法があります。皆さんは自分の脈をみたことがありますか?橈骨動脈(とうこつどうみゃく)という手首の脈を触ってみる方法なのですが、ここをみることによりさまざまな情報がわかります。脈の速さ、脈の強弱、脈の浮き沈みなど体調に応じて細かく変化する脈を診てその方が緊張しているのか弱っているのか、熱があるのか、予後が良いのか悪いのかなどを判断しています。これは鍼灸師の主観で行われるため確認しづらいのですが、体調が変化すると脈の状態も変化するため治療の前後や治療中にも脈の状態をチェックしながら治療が行われています。

舌の状態のチェック

鍼灸師は舌の状態もチェックする方もいます。舌なんてなぜ診るの?舌を診られることに抵抗を感じる方も多いですが、実は舌というのは身体の内部の状態を観察するには非常にわかりやすいものになっています。舌の分厚さ、幅、赤み、白み、舌苔の状態、などさまざまな情報が隠れているためここを確認することにより、より体内の情報を得ることができるため治療の前後で確認しています。

治療の手順とは?

では治療の手順はどのように行われるのでしょうか?まず問診でどこがつらいかどのようにつらいのかなどを聞いたらベッドに横になります。そうしたらまずは不調のある場所を触り、それと関連のあるポイントを触り、お腹を触り、脈拍を診たり舌の状態を診たりしてその人がどういう状態で、どこが悪いのか診ていきます。

そしてそれがわかればそれに対応しているツボを鍼やお灸で刺激しながら治療していきます。筋肉が緩んだり血流が良くなってリラックス出来たり、脈の状態や舌の状態が改善すれば治療終了となり、症状が治るまで繰り返し行われていきます。

治療期間はどれくらい?

症状によっても違いますが、1度の治療が60分前後で1ヶ月から半年ほどになるでしょう。軽い症状のものであれば数回で治ることもありますし重症になればなるほど治療期間も長くなります。現代の医学による手術、投薬と違い身体全体を診て、身体を刺激しながらの治療なのでその人の体力や免疫力によっても治癒までの時間は変わってきます。だいたい、1週間から10日に一度のペースでの来院を進められるケースが多いです。

鍼灸治療はどんなことに効果があるの?

現在、WHOで認められている鍼灸の効能を示す疾患は以下のようなものがあります。かなり多岐にわたります。

【神経系疾患】
◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
【運動器系疾患】
関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
【循環器系疾患】
心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
【呼吸器系疾患】
気管支炎・喘息・風邪および予防
【消化器系疾患】
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
【代謝内分秘系疾患】
バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
【生殖、泌尿器系疾患】
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
【婦人科系疾患】
更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
【耳鼻咽喉科系疾患】
中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
【眼科系疾患】
眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
【小児科疾患】
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

まとめ

いかがだったでしょうか。鍼灸治療の実際の進め方について少し理解できたでしょうか?最後にまとめます。

  • 鍼灸は鍼とお灸を使っての治療である。
  • 診るポイントは痛みのポイントだけでなく、内臓や精神状態などを診たり、脈診や舌診といった東洋医学独自の診断法を用いて体内の状態を確認していく。
  • 治療には全身にあるツボを使用し身体を変化させていく。
  • 改善するには数回から数か月かかる場合もある。
  • 効果があるとされる疾患は多岐にわたり、さまざまなものに効果がある。

鍼灸治療は一部の疾患を除き健康保険が効かないことが多く、鍼灸院でも自費での治療となるケースが多いです。治療費も高価になることも多いため敬遠されがちですが、現代の医学ではカバーしきれないようなものや何をしても良くならないものに対しても高い効果を発揮する場合もあります。

もし一度、興味が湧けば受けてみてはいかがでしょうか?きっと思っている以上に良いものですよ。

 

あなたの身体は大切な資本です。元気で健康的で何にでもチャレンジできる人生を送りましょう!

 

 

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